『桃』姫野カオルコ

桃

ちょっと点数甘いかも。
長編「ツ、イ、ラ、ク」とついになる短編集。
読み終わってみれば「ツ、イ、ラ、ク」未読でも楽しめると思います。
というよりも、どちらを先に読んでも、イケル! でしょう。
続けて読むのがなお良いと思いました。
だって「ツ、イ、ラ、ク」の記憶をたどるのが大変だったので。

姫野さんの公式サイトのコメントも興味深いです。

それぞれ文章の雰囲気がちがいます。それは本書が雰囲気でではなく、「田舎町ゴシップ」で括られているため。
とか、
そう、作品集『桃』の主役は、時間なのです。長編小説と対になっているというのは、この点においてです。
など。


収録された六編中、第四話「青痣(しみ)」だけが個人的に読みづらかった。
導入となる第一編も、最後を締めくくる第六編なども、絶妙。

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さんど > 姫野カオルコって、気になりながらも、まだ一冊も読んでいないのですが、入門編としては、何が良いでしょうか。 (2005/05/07 09:51)
ふりすか > 私も覚えているだけでエッセイを抜かして4冊なのですが、「終業式」はいかがかしら? 「不倫レンタル」も。 (2005/05/07 11:48)
さんど > 買いました(どちらでしょう)。詳細は、私のところの読書記録(命をすり減らしても毎日更新)で。 (2005/05/13 17:56)
ふりすか > 了解です♪ (2005/05/13 18:17)