「図書館戦争」有川浩

図書館戦争

図書館戦争

限りなく☆5つつけたかったんだけど、あえて4つ。
「図書館内乱」に期待してるので。。

正直、有川浩という書き手についてはまったく知らなかったし、
版元や、装丁からは自分の普段のアンテナに引っかかりはしなかったんだろう本。
タイトルとうっすら目にする評判だけを頼りに(あらすじも知らないほど
予備知識がないまま)読んで正解。これがアタリ!
疲れているときに楽しめるわかりやすい1冊。これ、ほめ言葉ですよん。
著者自らコンセプトが「月9でゴー」とのことで納得。
とはいっても月9でやってもらえるとは思えないのも納得(笑)いい意味で。

とにかく、非現実的で、ベタなんだけどそれもまた楽しい。
冒頭の主人公郁の図書館員になろうと思ったきっかけのエピソードが
荒唐無稽で笑えるにもかかわらず、涙が出そうなくらいぐっとくる。
オチも期待を裏切らず直球勝負だったし。

これを読んで思い出したのが「となり町戦争」。
単純だけど役所を舞台にした戦争つながりってことで。
断然「図書館戦争」に軍配をあげたい。
ここまで開き直って書かれたほうがスカッとするから。
もちろん個人的な好みによるところが大きいんだけど。