『いつかパラソルの下で』森絵都
- 作者: 森絵都
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/04/26
- メディア: 単行本
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何かの紹介で、森絵都が、家庭の性に向き合った衝撃作(全く正しい文ではなく、それを読んで私が勝手に変換した言葉として受け取ってください)ときいたのだけど、確かに性表現はあったけれど、違ったなあ。
ところどころ、やっぱりヤングアダルト出身というか、もどかしいというか、不器用な表現があったりした部分は森絵都らしさってことで。
厳格な父親に反発して家を出た上2人、末っ子はそんな2人に反発する。。
私が13歳、弟が8歳になる年に父が倒れてあっちゅうまに他界してしまったので、この兄弟とはちょっと事情は違うが、私だったらどうするだろう、どう思うかなあと余計な感情が幅を利かせてしまった。
何しろ思春期すら迎える前に亡くしたので、秘密だらけなんだろうなあ、くやしー。
今からでもイイからなんか秘密出てこないかなー。
私もパラソルの下じゃなくていいから、お酒でも飲んで話でもしたかったなー。
化けて出てきてくんないかなー。なんてとめどもなく思ってしまう。
と、いうわけでこの作品自体、冷静に向き合えなかったりするので、役に立たない感想でした。
でも、主人公と同棲相手とのもめるときのやりとりだとか、お兄ちゃんが彼女にやり込められるところとかは思わずぐっときたり、爽快だったり。
ちょっと意味あり気でなぞめいた部分が残されたりした部分は物足りなさも感じるけれど、私は前作の「永遠の出口」よりは好きかな。
同じ★3つだけど、こっちは3.5ってとこかな。
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さんど > 『家庭の性に向き合った衝撃作』は笑えますね。家庭という性(さが)に向き合った汎用作、という感じはします。で、結局、YA的な前向き加減が「旨み」だったりする。ある種、化学調味料的な「旨み」なんだけれど、美味しさを求めているときには、結構、舌は満足してしまうのですよね。 (2005/07/01 12:18)
ふりすか > サンドさんイイコト言いますねー。化学調味料か。。なるほど。
そう、例のキャッチコピー、私どこで読んだんだろう?
今となっては、それを覚えてないのが悔やまれます(笑) (2005/07/01 23:32)