「ゆれる」西川美和

ゆれる

ゆれる

映画を観たあとどうしても読みたくなって。
読んでよかった。また映画を観たくなったし。
単なるノベライズ(映画どおり)ではなくて、主要登場人物の独白で綴られている。
映画で描かれていない部分、とくに川端智恵子の語りと主人公の伯父で
弁護士の語りが興味深かった。
それぞれの語りの部分だけを抜き取れば、役作りのために渡される資料みたいな?
映像作品ではそぎ落とされた部分ではあっても、におわされてはいた部分であり、
映像は映像の、活字では活字の良さが誰にでもわかるように表現されているような気がする。
映画も本もあと引く作品だなー。
★も4つつけてもいいかなとは思ったけど、文章的にこなれてないところや、
映画あっての作品ということもあって3つ。