「ぬるい眠り」江國香織

ぬるい眠り (新潮文庫)

ぬるい眠り (新潮文庫)

9編は89,90,90,92,93,00,01,02,03と時系列(初出年順)に収録されていて助かる。
90年代後半は抜けてるのが興味深い。まあ結果としてだろうけど。

>好きな小説ばかりではありませんが(三編は気に入っています)、
>どれにも私の指紋がついていることに、読み返してみて驚きました。
>しもんはこわいです。ほんとうに。
以上、あとがきより。
この文章にグッと来ちゃいましたよ〜。さすが江國さん!
好きだ!!
指紋がくっきりしてたりぼんやりしてたりはあるだろうけど、まさにその通りで。
読み終わってまた納得。
表題作の「ぬるい眠り」と「清水夫妻」が好きです。
でも、私も全部が好きってわけじゃないから☆4つ。
きらきらひかる」の10年後を描いた「ケイトウの赤、やなぎの緑」はちょっと人間関係が煩雑すぎて(私には)、番外編という印象(=薄味)。

きらきらひかる」は衝撃だったもんねえ。
ただ、映画のキャスティングが頭に浮かんじゃうのも難点だったりして(笑)

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まゆ > 私は「放物線」が一番好きでした。「清水夫妻」もよかったです。「ケイトウの〜」は、おまけっぽかったですね。「きらきらひかる」の息が詰まるような切迫感が懐かしくなりました。 (2007/03/25 17:31)
ふりすか > まゆさん、こんにちは♪ 「放物線」もいいですよね。まぶしい感じがしてもっと若ければもっといいと感じるんだろうなと思いました(苦笑) (2007/03/26 10:17)