「無銭優雅」山田詠美

無銭優雅

主人公と同年代なんですけどー、
中央線在住経験もありますけどー、
ダメでした。私の好みではありませんでした。ザンネン。
タイトルも装丁も素敵なのに、中身からはちっとも…（私には）
自分もおバカだと思うし、バカップルぽく振る舞うこともあるけど
年がら年中おバカだったら、やりきれないよ。
読み始めは語り口もなじめたし、イマイチ効果がわからない名作からの引用も
気にならなかったけれども、半分ぐらいでもうお腹いっぱい、
断念しそう…と思ったら新たな登場人物で救われて、
読了することがやっと出来たという感じ。
一番の原因は栄という男が許せないこと。
（キモチワルイよね、シュガーちゃん！と話しかけてみる・笑）
彼みたいな言動、４０過ぎてずっとされたらキレるでしょ。
若者がやれば魅力になるようなことを、大人がし続けるの、理解できない。
というか、そういう男に魅かれる慈雨もわからん。
お金だけが大事じゃないけれど、お金がなければ身につかないことだってある。
お金がなくても、大人なら時間をかけても身につけなくちゃいけないことってあるんじゃないかしら。
それを認めてない、40代ふたり…泣けてくるではありませんか。
お金がないから子どものママでいいなんてことない。
貧乏なのがいけないとかそういうんじゃなくて、貧乏くさいのは勘弁して欲しい。
中央線で恋をしろ！ってキャッチはいいけど、読んでみたらそんな貧乏くさいのヤ！
そもそも、中央線沿線の住人に失礼な気がしました。