『死因不明社会』海堂尊
- 作者: 海堂尊
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/11/21
- メディア: 新書
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無知は罪である。
この本で繰り返されるフレーズ。なんでもそうだよね。知らなかったから不幸になるってこと、結構あるし、知らないことを恥じない人はもっと罪深いと思う。それによって周りが振り回されたり迷惑をこうむったりするのだから。
それと同様嫌いのは「悪気がないんだから(許してやれ)」。悪意があるほうがよっぽどましって思うのは私だけ?
余談はさておき。
システムやお金の問題は別として、解剖ってどうしてそんなに嫌がられるのかということが私にはわかりませんでした。切り刻まれたとしても、元通りに戻してくれると何かで読んだか聞いたかした記憶があったので。そうでもないのかな。死因がハッキリしたり、医学の進歩に役立てば拒否する理由がないだろうと思うんだけど。信頼関係の問題かもしれないが。
しかし、海堂さんは、この本が書けて、出版するために小説を書いてきたわけだから、まずは第一目標を達成したのかな、とは思う。AIの重要性や必要性については良くわかったけれど、結局お金の出所をどうするか、法律を変えなくてはいけないこと。
この件に限らず、こういう正論が通らない世の中というのが悲しい。結局解決策って見えないよね。
評価が凡庸なのは、素人だからです(苦笑)