『誰かが足りない』宮下奈都

誰かが足りない

誰かが足りない

本屋大賞2012でノミネートされてたんですね。
他の作品でもっといいのがあるのに…というのが正直な感想です。
正直物足りなかったのですよね。予約の取れないレストランが、レストランである必要があるのか?
しかも予約が取れない人気店である理由が。
予約6の章でぐっと来る場面はあったのが救いというか。
それでも好きな作家ではあります。

『神様2011』川上弘美

神様 2011

神様 2011

んー、んー、んー、難しいですね。
何とも言いようがないけれど、こういう実験的な作品は、この川上弘美の神様ならではだとは思う。

『ジェントルマン』山田詠美

ジェントルマン

ジェントルマン

『風味絶佳』『無銭優雅』の流れがどうも好みではなかったのですが、
何かの新刊紹介で『ジェントルマン』のタイトルを見て読もうと思ったのだけど、
なにが私の読みたい気持ちを盛り上げたのかはさっぱりわからない。
だいたいあらすじすら記憶にない状態で全くの先入観なしで読んで衝撃。
プロローグとラストの始末の仕方に、小説の醍醐味を感じた。
決して愉快な話ではないし、途中不快にもなったけど。

『人質の朗読会』小川洋子

人質の朗読会

人質の朗読会

事前に情報を入れずに読みはじめました。
プロローグを読んだだけで鼻がツン、とした。ただ人質全員死亡という事実も、淡々とした描写ながらも悲しさが伝わってきた。
まるで短編集の趣だが、最後の描き手の肩書き、年齢、旅の理由がそれぞれの物語を引き締める。
誰もが小説のような文章をかけるとは思えないからその点ではリアリティさに欠けるが、未来は失われても誰にでも確実に存在する過去……それを伝えるためには逆に効果的だったかと。

1)スタイルズ荘の怪事件

スタイルズ荘の怪事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

スタイルズ荘の怪事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

ほんとはこっちを読もうかと思ったのに…文字組みが読みづらくって、断念w

クリスティを1から読むという読書企画。
実は、小学校高学年で読んでたんですよね。多分ほとんど意味も分からずに。
すっごく懐かしいし、大人になって読めばまた違う面白さを感じる事でしょう。

『この女』森絵都

この女

この女

好みじゃないので★はふたつ…。
関西弁を読むことにまず抵抗があるし、この作品の場合違和感もあったというのが大きい。
そして、何もかもが中途半端なのも好みじゃない。

『しょうがない人』平安寿子

しょうがない人

しょうがない人

たぶんすごくリアルなのかな。あるある!というところもあるけれど、いらいら!というところも。
中高年の現実がココにあるかな?