いらっしゃいませ 夏石鈴子

いらっしゃいませ

たしか「世直しOL」に成るとかなんとかそういうコピーに魅かれて読みました。
「バイブを買いに」や「家内安全」もそこそこ好きだったので期待もしていました。
が、しかし、これって小説なの？　単なる受付嬢の裏話じゃないの？
期待していただけに肩透かし。
最初の方の母と娘の関係だって、どっかで読んだようなエピソードだし
だいたいラストでどうしてああなるんだよ？と。
ああいうオチでもないと連載終えられなかったのかな。
いずれにせよ、受付嬢としての世直しぶりも見られなかったし。
同じ“平凡なOL”のお話だったら山本文緒の「パイナップルの彼方へ」のほうがずーっといい。