卵の緒 瀬尾まいこ
- 作者: 瀬尾まいこ
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2002/11
- メディア: 単行本
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やる気のなさそうな(笑)装画と「すっかりファンになってしまった」という高橋源一郎氏の選評で気になっていた1冊。
さきに「7's blood」から
主人公の異母姉弟がの関わりを通して家族や人との繋がりについて書かれている。
これは読んでもらうしかないのだが私はラストで涙が出てしまった。
自分に弟がいるせいだろうか、中学のころから母子家庭で育ったせいだろうか?
自分に関わる大切な人との繋がりを、自分なりに見つめ直して明日死んでも心残りがないようにしたいと感じた。
あとがきにも好感が持てたので私にとって、新作を期待したい作家の一人になった。
!!以下ネタバレ満載ですのでご了承ください!!
「卵の緒」
母と息子(とくに母)の印象が「猛スピードで母は」(長嶋有)や「僕は勉強ができない」(山田詠美)っぽいなあ、またかぁ、最近流行なのかなあ?こういう母親像……などと感じてしまいました。
好きな男の子ども(前の奥さんが産んだので自分の子ではない)を手に入れそしてその子自身をも愛して暮らし、そのうえ、愛する人とめぐりあい結婚して今度はほんとうに子どもを産むのだ。
そして家族円満なのだ。うらやましいったらありゃしない。
私には結婚歴はあるが子どもはいない。
結婚したい人はいるがそういう過去を持つということが理解されない原因の一つになっているという現実にぶちあたっている。
もちろんそれを含めた私の生き方にあるのだろうけれど。
そんな私はこの母、鈴江君子に猛烈に嫉妬したのである。
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ココ > こんにちは。最近この本を読みましたが、私も「卵の緒」の母子を「僕は勉強ができない」の母子とだぶらせました。「猛スピードで母は」は気づきませんでしたが、確かにそうですね。でもとても好感の持てる物語で、私も次の作品が楽しみです。私は子どもが苦手なのですが、育生や七生のような男の子ならきっと楽しいのだろうなと思いました。 (2003/04/09 19:59)
ココ > レスありがとうございました。「がんばっていきまっしょい」は方言も巧く効いていて爽やかな読後感でオススメです。いつか読んでいただければと思います。 (2003/04/09 21:32)
ケイ > 私、卵の緒読んで消化不良で、、それもあって、おじゃましました。ふりすかさん、嫉妬と書かれている。私はそれは感じなかったのですが、それよりも父性の欠如に、おかしいなと思っているんです。この作品も、もうひとつも、、生き方のひとつだとは思うけど、強い主人公を自分と比較したら、、ねぇ。ふりすかさんのいわれる現実的な、気持ち、、この方が理解できるなあ。こんな前の本にレス、すみません、、 (2004/11/17 11:27)
ふりすか > ケイさん、こんにちは。つたない感想にレスつけていただいてこちらの方が恐縮です。でもとってもうれしいです。ものすごく煮詰まってる時期に読んじゃったもので、いつも以上に感情的な書きようになってますね(汗)父性の欠如……私は早くに父を亡くしているので、なんとなく違和感ありませんでしたねぇ。そうそう、主人公の持つ強さや力なんて、ない人の方が圧倒的なんですよね。 (2004/11/17 11:36)
ケイ > ほんとうにそうですね、、ふりすかさん、いろんな思いをかかえてらっしゃるのでしょうね。ごめんなさい。何かに触れてしまったら。でも、絆って、人生や誰かを大事にしたい気持ちから、生まれるのですよね。レス、ありがとう、、 (2004/11/17 11:40)