熱帯感傷紀行 中山可穂 角川書店

熱帯感傷紀行―アジア・センチメンタル・ロード (角川文庫)

熱帯感傷紀行―アジア・センチメンタル・ロード (角川文庫)

めちゃめちゃ凹んでいたときにちょうど読んでいたので、私も仕事や人間関係から逃げたしたいという衝動にかられてしまいました。
女の貧乏一人旅行もいいものかな?
でも弱っているときにそんなことする気力も体力も自分にはないだろうなと思う。
逃げてるくせにたくましいぜ、中山可穂
小説は今一つ好きになれないんだけど、初期のものは手を伸ばしてみようという気になった。
そしてあとがきに、小説家ならもっと失恋に重きを置いて書くべきだったのかもしれないが……みたいな記述があったけど、そうしなくてよかったと思う。
パスポートが切れてなくて、先立つものが多少あったなら、突発的に旅に出ていただろうと思えるほど、私にとって素直に入り込めた紀行本。