ダンボールハウスガール 萱野葵
- 作者: 萱野葵
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2001/09
- メディア: 文庫
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と文庫の内容紹介には書いてありましたけど、そうですか???
主人公の杏がいわゆる“いい人”ではないところは好感が持てましたよ。
悲劇のヒロインにもなっていないし。とくに導入は良かったなあ。
泥棒にあった自分の部屋の現場検証に着た刑事へ心の中で悪態をつくところとか、犯人が見つかって、その犯人が、会社が倒産し、妻子を養うために犯行を重ねてたと知るや──そんなことこっちに関係ない。自殺とかして保険金で返せばいい、会社の倒産なんか知ったこっちゃない──と言い放ち、泥棒の家族を想像してるところなんて、気分がいいくらい。
でも、そこから先があまり……家庭教師のバイトをはじめるあたりからホームレスになる必要ないじゃん、絶体絶命のサバイバルとも違うなあ……なんて思いつつ読み進んで、ラストは、え?これで終わり?みたいな。
そもそも、200万盗まれた時点でなんだかな〜ではございませんか?
暗証番号をすぐ解読されるようなものにしておくのは現金を置いてあるようなものだし、ハンコと一緒に盗まれて引きだされたのなら銀行も悪いだろうし、だいたい女性のホームレスってかなり危険なんでしょ?
ニュースで強姦されたり、数千円で売春強要されたりするってテレビで見たもん。
そんなことに思いを巡らせると設定が斬新なだけに惜しいなあと。
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たばぞう > 大分前ですが、この本読みました。表題作以外のお話もありましたが、物語の主人公達は自由なように描かれていて・・・でも、みんな寂しい雰囲気だったようなことを覚えています。 (2003/06/17 21:18)
ふりすか > レスに気づかずすみません。確かにさみしい雰囲気というか満たされていない人たちばかりだったのかもしれませんね。文庫では表題作だけでした。 (2003/06/20 09:23)