All Small Things 角田光代

All Small Things

FRaUの付録で読みました。文庫の判型でカバーこそないものの、ちゃんとした体裁を整えてるってかんじの本。
バトンタッチ方式で、語り手のAがBに問いを投げ掛け、次の章では語り手がBとなり、その問いについて考え、またあたらな問いをCヘ投げ掛け……といった具合。
ああ、そうだよね、日常のささいなこと、ふとした疑問を身近な誰かに投げ掛けてみるのもいいのかもしれないって思わせるさりげない作品。
これくらいの長さがいいなあ、角ちゃんは……とあらためて思いました。
そして「今までで一番記憶に残っているデートって？」と読者にも問いを投げ掛けている。
そんなことを友だちや恋人や配偶者とお茶のみながらだとか、お酒の席でおしゃべりするのも楽しそう。
付き合った人ごとに？　それとも全部ひっくるめた一番の？とかいろいろ思いを巡らせてはみたものの、私は一番最初のデートかな。
はっきり言っていい思い出ではないけれど、よく覚えている。
何の映画を観たとか、どうしてその人とのデートが1回きりだったかとか、なにを着ていたかということもかなり具体的に。