恋とはどういうものかしら? 岡崎京子

恋とはどういうものかしら? (Mag comics)

恋とはどういうものかしら? (Mag comics)

これまで、岡崎京子の著作を単行本で読んだこともなければ興味を持ったこともないのが正直なところ。
あと桜沢エリカとかも……ちょっと違いますか?
最近数年ぶりに数冊新刊が書店に並び、あちこちで話題になっているので気にはなっていたのです。何か読んでみようと。
原作に魅かれて手に取った「うたかたの日々」と一緒に、こちらはタイトルに魅かれて購入したもの。
「恋とはどういうものかしら?」の問い……ほんっとにどういうものなの? 
30後半になっても人をお馬鹿にさせる恋ってなに? 教えてー!……と思って答えを期待していたのだけれど、それが描かれているわけではなく、(岡崎ファンならそんなこと予想するのはあたりまえのことなのでしょうが)さまざまな恋の形を描いた短編集。
ときどき、これ読んだことある!と思って巻末の収録リストを確認してみたりで私にとっては意外に面白い読み方ができた変わったマンガの本でした。
作品によっては「時代」を感じるものもあり、それは同時代に読んでみたかったとも思わせ、さらに「時代」を感じないものは、そういう意味でやられた!と思わせる。
きっと、こういう世界観は岡崎京子ならではのものなのでしょうね。
これで過去にさかのぼり作品を読みあさるというのがあたりまえなのかもしれないけれど私は、「今」の作品を読みたい気持ちになった。
それは読み手にとっても描き手にとっても酷なことだということも充分わかってはいるのだけれど。

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つん > 岡崎京子さんの漫画は、多分8割方読んでいると思います。ベタですが、「リバース・エッジ」が好き。最近、また話題になっているのは、なんでだろう…。 (2003/07/04 18:30)
ふりすか > 「リバース・エッジ」ですか……ありがとうございます。また話題になっているのはやはり新刊の刊行の許可が出来るほどに状態が良くなっているということではないでしょうか? (2003/07/04 19:19)