コララインとボタンの魔女 ニール・ゲイマン

コララインとボタンの魔女

コララインとボタンの魔女

“キャロラインじゃないよ、コララインだよ”というどこかで見かけたコピーと“ボタンの目の魔女”だとか、かわいい装幀と挿し絵がセンスいい!と思って読んでみました。
引っ越し先の秘密のトビラのむこうには「もう一つの世界」があって、現実の世界に不満を持つ少女コララインがそこに住むボタンの目をした
「もう一つの家族」と生活を楽しみはじめるが、やがてそれが罠だと気付きコララインは、知恵を働かせて現実世界に戻ろうと奔走する。
こんな話ですが、カバー袖を読んでもかなり期待できそうな雰囲気。
読み進むうちに、物足りなさばかりが気になってきた。
もっとボタンの魔女について知りたいなー、どんな術を使ったのかなー。
コララインは賢いけど、ずいぶん大人びてるよなーとか。
よくも悪くもあっさり軽くてすんなり読めるし、主人公もかわいくて賢いから好感が持てる。
あんまりドキドキ感がないのね。クールすぎるのかな。
ダーク版アリスという評判もあるけれど、むむむ……。
何か私には中途半端でした。

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たばぞう > 先日私も読みました。ダーク・ファンタジーが得意な作家によるものでしたね。ダーク版アリスという表現は、なかなか上手いかも。パパと蜂についてのコララインの思い出が、心に残っています。 (2003/08/12 00:55)