蹴りたい背中 綿矢りさ

蹴りたい背中

蹴りたい背中

「インストール」を読んだときは、まあ、大人が喜びそうな題材を上手に無難におさめたなあという印象だった。
もうちょっと踏み込んでくれよぅ……って思ったけど、踏み込まなかったから文藝賞を獲れたんだよね。
でも、この作品を読みはじめて彼女の観察眼というか、切り取った日常を、まさにみずみずしい文章で表現できるセンスをうらやんだ。
みずみずしいってこれだね!という感じ。
自分にも、文章に書くことは無理でも日常の風景をきちんと見つめて、心に刻むことが出来たらなあ、とくに高校時代を……と悔やんでいる。
なんか、あんまりこの本の感想になってないな。