大人失格 松尾スズキ

大人失格―子供に生まれてスミマセン (光文社知恵の森文庫)

大人失格―子供に生まれてスミマセン (光文社知恵の森文庫)

サブタイトルが
〜子供に生まれてスミマセン〜

★は3個半かな〜。

充分楽しめました。フグもこれくらい書いてくれていれば……。
松尾スズキの小説は、私にとってはヘビーすぎてついていけないのだけど、
これはHanakoでの連載ということと、松尾さんが売れっ子になる前?なので
程よい毒のぐあいとネタの身近さが何とも言えずいい感じ。
そうはいってもちょっとネタが古いかな、という点もちょこちょこ見られるけど、
私はほぼ、同世代なので素直に楽しめる程度ではありました。
若い人には??なところも多いだろうけど。
後半の“大人失格・2”からがぜんおもしろさもヒートアップ!
「面倒力」にくすくす笑いながらうなずき、「無敵のボランティア」には
しみじみ納得させられたり、いいぞ! いいぞ!と楽しむ反面、
もう、こんなエッセイは書いてくれんのだよな、とさみしくなっちゃいました。
今、目にするエッセイは、おそらく本来の松尾スズキだし、小説ですら、
連載を落とすいいわけまでがその作品の一部にまでしてしまう大物だもの。

ドラマ「マッンハッタンラブストーリー」では声優さんの役で出演している
松尾サンのナレーションで聞いてみたいな、とちょっと思った。

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かの > 文庫化されたときに、ちょうど弱っていて(笑)この本読みました。軽く、楽しく読んだような気がしますが、渾身の(?)エッセイだったんですね。 (2003/10/22 02:35)