不倫(レンタル) 姫野カオルコ

不倫(レンタル) (角川文庫)

不倫(レンタル) (角川文庫)

これ、文庫でも出てたんですね。
「ツ、イ、ラ、ク」がおもしろかったので、たまたま図書館で見つけたので借りてみた。

さよならを教えて──甘ったるい恋愛小説を凌駕する恐るべき純愛物語
独自の完成で綴った全く新しい文学の誕生

純愛物語なのか、全く新しい文学なのかは、私にはわからなかったけど、おもしろいったらありゃしない! っていうことで★5個つけちゃいました。
今年は★の大安売りだなあ〜後半後悔するに違いない。

それはともかく、主人公力石理気子がいいんですよ〜なんだか素直というか、各局面での素朴な疑問風の反応というかなんというか。
「セックスしてくださりそうな……」という、30代処女の力石理気子!
いいじゃないか、がんばれよ!と前半は応援しつつ、やっぱり“おフランス式”霞さんより、ワイルド澁澤はどうしたんだよぅ……などと気になりつつ、さりげなく織り交ぜられる友人星野夫婦の滑稽な人間模様や、例えの数々。
いろんな例えは、教養ひけらかしみたいで基本的に嫌いなんだけど、この本では私も素直にニヤリとできたし。
ただ、これは96年、すなわち8年前に書かれたもので、世代的な笑いもアリ、また小道具にちょっと古さも感じたり。
でも、ラストも壮快だし、理気子の不倫(レンタル)と思うきもちに、強くうなずく私だった。

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さくら > 理気子面白いですよね〜。でも、ちょっと独特な部分が私には「????」ってとこ多かったです。 (2004/01/27 09:28)
ふりすか > ちょっと★甘いかな、と思ったんだけど、勢いで。「????」って、もしかして、世代的にわからないギャグかしら……。さくらさん、お若いのかな。。 (2004/01/27 12:35)
さくら > あ・・いや・・若くは・・・・。でも姫野さんより年下ですので若干ギャップはあったかも。 (2004/01/27 12:52)