文学的商品学 斎藤美奈子

文学的商品学

文学的商品学

確かに、いつも目のつけどころは流石だと思うんだけど、一冊もたないんだな。
私には。まず、9つのテーマのうち、どうしても自分との接点があるテーマは面白がって読むことができる。
でも、バンド、オートバイ、野球は、ちょっとわかんなかった。
それから、突っ込みが足りないなあ〜なんて思うことも。
それに、取り上げる作品もちょっと物足りなかったの。
書き下しの「貧乏」が一番面白く感じたのは、やはり、鮮度も必要だったりするのかしら?
なんとなく世相を斬る!じゃないけど、そういう色もあるだろうし。
ファッションについては、野ばらちゃんをぜひ取り上げて欲しかったし。
なんか、私にとっては、かえって欲求不満になってしまう一冊でした。