きょうのできごと 柴崎友香

きょうのできごと (河出文庫)

読み終わってるのに、また続きを読むつもりで鞄に入れてしまって、出先で読み終わったことに気づいてしまったというそんな本でした。
解説が保坂和志というのがこの本がどんな感じかを的確に表していると思う。
妻夫木くんと田中麗奈ちゃん主演で映画化されていて、行定監督だし、観てみたかった作品の一つでもあったんだけど、なんとなく観そこねた。
それにしても、このふたりがどの役を演じたのかなんて、まったく頭に浮かばなかった。
だいたい、誰がどの役で……というのは頭に思い浮かべながら読むんだけど。
それも読み終わってから気づいた。そういえば、ぶっきーと麗奈ちゃんの映画だったと。
何がどうでこうなるの〜っていう話じゃないので、読み終わったことも
気づかなかったんだろうけど、ホントに、若者の日常、それだけ。
説明しちゃうとそれだけの話なんだけど、それがいいのよね。
読ませちゃうんだから。
ただ、巻末のその後のきょうのできごとは、余分で、なければよかったのに〜と思うほど、私にはわざとらしく感じちゃいました。
でも、もう少し、柴崎友香を追うつもり。