ファミリーレストラン 前川麻子
- 作者: 前川麻子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2004/04/05
- メディア: 単行本
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どうやら家族ものに弱いらしいなあ、私は。
主人公の娘・公子、母・和美、和美の3番目の夫・桃井、桃井の甥っ子・一郎。
ものすごく不安定で危うい家族構成だが、家族としての結びつきを模索して形作ろうとしているのか、日常生活から和美、もしくは公子の目線でそれが描かれていく。
なんの小説だったかエッセイだったか忘れたけれど
「家族は血のつながりではなく、一緒に過ごした時間の積み重ねだ」
みたいなことが書かれていたことを思い出した。
それに、父親、母親であろうとしてるのかしてないのか、してないはずはないのだけど、とくに和美は母親役をきちんとこなしていると思うし、ひとりの人間として、それぞれの役回りをバランスよくこなしてるというのかな。
なんかまったく、感想が書けないや。
ほんとに、温かい、血のつながりがないからこそ、思いやる気持ちや気遣い、なぜ、自分の気持ちに正直に生きてしまう不器用とか、どれもいいなあと思う。
そして死ぬときは、後悔のないようこころしたいなあと。
なんだかまったく感想になってないけど、こんな気持ちになったってことで。