大独身 清水ちなみ

大独身

大独身

清水ちなみ主催のOL委員会の独身女性26歳から53歳まで137人が語る「独身であること」。

この「大〜」シリーズは何冊か読んでいて、わりと笑える内容が多かったような印象があったけど、この「大独身」は読後に気持ちがどよ〜んとした。
まず、この本の存在意義はなんだろう?と。
絶対当事者以外の人間の目に触れないと意味がないのではと思ったから。
例えば「Q:「結婚しろ」とうるさいのは誰?」ではその「誰か」に読んで欲しい。
私も2度の独身生活を経て今結婚してるから、「どうして結婚しないの?」と聞くこともも聞かれることもあったわけで、そういう人間の目から見れば、まあまあ、そう決めつけなさんな、と言いたいし、無神経でごめんね、とも
言いたい。
あとは、やっぱり同年代の30代後半のコメントが身につまされた。
きちんと会社員でいる人ばかりじゃない現実。
結構しんみりして、うなずいちゃった。
そして結局、大事なのは「お金」。ほんとにそのとおりなんだよ。
「愛」以外に大事なもの、それ以上に確かなものなんだよな。
読んでいて圧倒的に多かった結婚しない理由は「一人で気楽」。
……確かに。でも、それはみんなそう思ってるよ。
それでも結婚する理由。やっぱり家族作りなんじゃないでしょうか。
独身のままだと、いつまでも自分は「子」の立場のまま。
もちろん「親」になれとはいわないけれど、違う立場にステップアップして成長することも素敵なんじゃないかな、と。
私も、1度離婚したあと、○○家の「娘」のままでいいやと思っていた。
それに、「一人で気楽」で自由満喫だし。親も周りもまったくうるさくないし。
でも、結婚したくないなんて思ったことはなかった。よく離婚歴のある人はもう結婚なんてこりごりだと、煩わしいから二度とごめんだという考えだと多くの人に思われている節がある。もちろんそういう人もいるだろう。
でも、私はそのほとんどが強がりだと思っているし、確かに結婚するとなれば煩わしいことやストレスもたくさんあるし、一人の気楽さや自由さは失うだろう。
だから、それでもいいや、それ以上のものが得られそうと、思える人に出会わなければ無理に結婚しなくたってだいいじゃないと。
こうやって自分の思いや考えを思わず書きつづってみたけど、こういうこと、どうして清水ちなみがしないんだろう?
「OL委員会」ってもうどれくらい歴史が有るんだろう?
最初はタダまとめるだけで役割は果たしていたのかもしれないけど、今となっては清水ちなみ自身の生き様も交えて、もっと書くべきなんじゃないのかなあ。よくわかんないけど。

あとは、こういう本の男性版をぜひ読みたいなあ。結構面白いと思うし、わかりやすいんじゃないかな。何で結婚関係の本は女側のばっかなんでしょ?