袋小路の男 絲山秋子

袋小路の男

袋小路の男

惜しい、非常に惜しいなあ。
っていうか「純愛」ってなんですか?
肉体関係がないのが「純愛」なのですか?

純愛=邪心のない、ひたむきな愛。
邪心=悪い心。よこしまな心。
ひたむき=一つの事に熱中するさま。一つの事に一生懸命になるさま。いちず。
三省堂提供「大辞林 第二版」より
……ちょっと違いますよね、このケース(笑)
もーっ! 誰か「純愛」について教えて下さい。

表題「袋小路の男」では女性側の目線で、「小田切孝の言い分」は男の目線で描かれているのだが、「小田切孝の言い分」では、女性の目線から書かれてるようなところもあったりして混乱しました。私バカね。。
冒頭からこの奈生子が、「袋小路の男」の女性のほかにも女がいたのね!
さすが〜って早とちりしちゃいましたが。
タイトルもウマイこと付けるなあって感心しました。
この雰囲気スキです。終わり方もスキ。

「アーリオ・オーリオ」も良かったけど、この本に入れちゃったのはどうかなあ。
もっと、彼らの往復書簡を読みたかった気もする。
それにところどころ「哲は」と書いているのに「彼は」と書いてみたり、また、頭の悪い私は混乱しましたよ。うーむ。
それがわざとなのかもしれないけれど、その気になる部分がなければ★★★★。

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檜嘉乃目 暁 > こんばんは。個人的に最近超・気になってる作家です、絲山秋子。図書館で偶然この本を手にしてからあっという間に現在出版されてる本を全部制覇しました(といっても、これをあわせてたったの3冊)。この人の世界が妙に自分には居心地いいんです、不思議なことに。それにしても、自分は図書感で借りたので帯を見てないんですが、帯には「純愛」なんて書かれてるんですよね。どこが純愛やねん!!と言いたい。なんか最近はなんでも「純愛」なんですかね。この帯はちょっといただけないです。 (2004/12/17 23:31)
ふりすか > 暁さん、こんばんは。私も図書館で借りたのですが、ご丁寧に帯ごと装備されておりました。。意外と弱い人間というか、普通の人々の生活をよわっちい視線で描いているところが好きです。次回作が楽しみですが、寡作のほうがいいのかもしれませんね。 (2004/12/18 02:02)
ミワ > ふりすかさん、こんにちは!「純愛って何?」にものすごく同感です。ちゃんと辞書をひかれたなんてすごいです。わたしもとちゅうで目線についていけなくて混乱しました(笑)。でもとても気になっている作家です。 (2004/12/18 13:14)
ふりすか > よかった〜。ミワさん、混乱する人が他にいて(笑)辞書ひいたのは、多分性格が悪いからだと思っています……。 (2004/12/18 13:47)