『幸福な食卓』瀬尾まいこ
- 作者: 瀬尾まいこ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/11/20
- メディア: 単行本
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そんなそれぞれが事情を抱える家族を持つ佐和子の中学から高校までのお話。
ラストは、電車で読んでて泣いちゃいましてよ。うえ〜ん。
瀬尾まいこは本当に“いい人”だと思う。少なくともそう思わせてくれる。
それに、いつもこんな息子ならほしいって思っちゃう男の子を書くよなあ。
佐和子のボーイフレンドの大浦くんがほしい(違)
高校生同士のカップルもあこがれちゃうなあ。高校生の男の子と付き合った経験もないし、制服でもなかったし。。それだけが心残りだなあ。
ああ、話がそれました。
結局、お父さんの気持ちも、お母さんもどうするつもりなのか、そして二人の間で問題を解決する気があるのか、わからずじまいだし、兄の直ちゃんも本当に頭がいいから大学に行かなくて、農業の道に進めたんだろうし、小林ヨシコがいい人になるのも腑に落ちないけれど、役割が決まっていたのなら仕方がないのかな、大浦くんもなんでこんなにいい子なのだ、・・・・・などと「?」は頭の中に連発されるけど、それでも、家族っていいな、大切だな、と思えるし、現実には周りはこんなにいい人ばかりなわけはないとわかっていても、なんて素敵な読後感なんでしょう。
やっぱり、買って読んでよかったなあと思いました。
確かに「?」の数も多いし、明らかにならないのは物足りない部分ではあるんだけど、なぜでしょう。
ひいき目なのかな?
講談社の本の主人公に“佐和子”とつけるのはいかがなものか?
と性格悪い突っ込みをしてしまう私なんですがね。。
以下ネタバレかな?
「もともと、人が死んじゃう話は大嫌いなんだけど、そこで泣かされてしまった。
大浦くんは、佐和子にとって自覚はなかっただろうが家族のような存在ではなかったのだろうか。
大浦くんだってきっとそうだったのかもしれない。
小林ヨシコはボーイフレンドの代わりはできるけど、家族のかわりはいないなんて説教ぶちかましてたけど、大浦くんはボーイフレンドという言葉で片づけられる程の軽い存在とは思えないんだけどなー。」