『古本屋の女房』田中栞

古本屋の女房

古本屋の女房

本好きなんて生易しいものじゃない、本マニア、本フェチの女性が、古本屋に嫁ぎ、
妊娠中はもちろん、乳児連れになっても、全国各地の古本屋に「仕入れに行く」様子をつづったエッセイ。
うーん。
ほんとに単なる本好きの主婦の古本屋経営の手助けをする奮闘記なのかと思ったら、もともとは編集者でいろんな会の会員さんで、なんだ、玄人か、つまらんと思ってしまった。
正直、私はこの人とお友だちにはなれないなあ。
多分、彼女が子連れで仕入れに来てる現場に遭遇したら、ものすごく嫌な顔をしてしまうと思う。
はっきり言って乳児連れ、小さな子連れでの行動は、その心意気はすごいのかもしれないけれど、私は嫌だなあ。大人として。
それに、いくらおとなしくしてくるとはいっても店頭で座り読みする娘を何とかしろよ、おい。
子どもが、親の仕事を知ったり見たりするのはいいことだと思うんだけど、何だかちょっと違う。
それに、最後に不動産トラブルでの夫の行動などから離婚を考える章があるのだが、そこまで気づかないあなたもだめだろう。
なんだかなあ。