『失踪日記』吾妻ひでお

失踪日記

失踪日記

漫画家、吾妻ひでお氏の家出→ホームレス→日雇い労働→アル中生活を描いた実話だそうです。
画風は知っていても、漫画作品は知らないので、書き手への思い入れや印象は特別ありません。
最初の方はホームレス生活の様子が描かれていて、ちょっときつかった。
そういう描写はこの人でなくても……って思いました。
どっちかというと、失踪(または失踪する人)に興味があるんですね、実は。
だから、生活の実態よりも、その精神的背景が知りたかった。
冒頭に
「なるべくリアリズムを排除して描いて」いるとあり
「リアルだと描くの辛いし暗くなるから」だそうで、そのせいなんだろうけど。
それにしても、なかなか死ねないものなんだな、と思いました。
そして、私もまだまだアル中じゃないのね!と安心(爆)