『白蛇教異端審問』桐野夏生

白蛇教異端審問

白蛇教異端審問

初のエッセイ集ということで何の気なしに読んだのだけど、とにかく、あまりに寄せ集め感が強い。
一冊の中に、四〜五年間の間に書かれた、日記、ショートストーリー、書評、映画評……
そして表題にもなった「白蛇教異端審問」。
桐野夏生の熱烈なファンであれば、その掲載雑誌のページを切り抜いて、ファイルにしたような感じなのです。
(例えば、私のみっちーファイル・爆)

にょろ。
納得いかないことに対して、見過ごさずに向き合い、納得がいくまで問い続け、場合によっては戦う様相も見せる。
全くもって正論であり「相手にするな」という声のあるだろうが、そうはできない彼女の姿勢は好きだなと思った。
そうはいっても、一冊の本として評価できるか? というとそれはちょっと難しい。
表題の主張を残さんがために、かき集めて本にしたという印象はぬぐえないんですよね。。
書評や映画評で一冊にしたっていいのに、って。
白蛇教異端審問は、HPに掲載するくらいでちょうどよいような??
ダメ?
にょろ。