『夜のピクニック』恩田陸
- 作者: 恩田陸
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/07/31
- メディア: 単行本
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こういう高校生活、高校生同士の関係に憧れが強いのだと思う。
しかし、私には、歩行祭のような行事の経験もなく、もしあったならば、間違いなくバックれていたでしょう(爆)
年のせいか“若さ”とか“青春”に目がくらむ今日この頃、まさにそういう気分を味合わせてくれた作品。
予想されたハッピーエンドだったり、予想もつかなかった意外な種明かし(?)があったりしたけれど、派手さはなくとも、ああ、若いっていいな、こんなふうに高校時代を過ごせたら良かったかな〜なんて。
なんなのでしょうね、この魅力は。
ただ、高校生姿を借りた大人の説教めいた台詞が、とくに忍くんを通して語られるのが、嫌みに感じられたり、素敵だと感じられたり、複雑です。
基本的に、良い子たちばかりで、現実的なのかしら?などと疑問を持ちつつ。
何となく高校生くらいの若い子たちには、忠告めいた要素(忍くんのいうタイミング問題など)をきちんと受け止めて欲しかったりもするし、私みたいな年頃には、懐かしい雰囲気に浸れるのかな。
特に大きな事件は起きない割に、すごくおもしろく読めたんだけど、心のどこかで、こんなことあるわけないよ……と思う自分もいたり、いつか忘れちゃう様な気がして★3つ。
いい作品だとは思うけど、なぜに本屋大賞?とも思ってしまった。。
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まゆ > 異母きょうだいというのは、恩田さんらしい設定だなあと。でも、それより何より、夜歩くだけのこの行事が持つ熱気とか、独特の高揚感はわかる気がしました。私も歩いたことはないけど(絶対嫌だ!)、行事の前の感覚とか似てるかな、と。自分の高校時代を思い出して懐かしかったです。 (2005/05/05 19:20)
ふりすか > まゆさん、こんにちは。自分の高校時代にないものばかりでうらやましかったです。確かにとてもウマイですよね。 (2005/05/05 21:37)
さんど > 一応、読みましたが。恩田陸、松村栄子、荻原規子さんの書く学生さんが、ちょっと苦手なのですが、あれは、要するに「優等生」の高踏的な青春だからなのかなあ、と思ったりします。なんか身近な感じがしないのですよね・・・。多少の家庭事情はあっても、本質的なところで屈折していないのが悔しい(笑)。って、私の見方が偏狭なのかなあ。 (2005/05/07 09:50)
ふりすか > そうですね、かなりレベルが高い「優等生」たちだと思います。だから、私もまぶしく憧れてしまうという。ある意味、小説としては、たくさんのニーズに応えているものかなあとも思いました。 (2005/05/07 11:44)