『いつも旅のなか』角田光代

いつも旅のなか

いつも旅のなか

ケチをつけるようで恐縮なのですが、あの表紙やら扉やらの角ちゃんのさえない旅姿はアリなのか?
どういう神経で載せているのか理解に苦しみ、読む気も失せてなかなか読み終わりませんでした。
うまく言えないけど、私個人的に、旅する角ちゃんのリアルな姿(写真に写る角ちゃん)を求めていないというか、角ちゃんの目を通した旅、角ちゃんの姿は角ちゃんによる文章で知りたいんじゃないかと。
あと、旅って行った時期(年齢や年代)にもよって読み方とか感じ方って変わるものだと思うし、それをもう少し明確にしてくれたらもっと楽しめたと思う。
もちろんなかには何年に訪れて何年後に再訪したとかっていう記述はあるものの、単行本にまとめるんだったら、それくらいはほしいね。
おもしろいところもあったけど、1冊としては微妙でした。