『しあわせのねだん』角田光代
- 作者: 角田光代
- 出版社/メーカー: 晶文社
- 発売日: 2005/05/01
- メディア: 単行本
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「私たちはお金を使うとき、品物といっしょに、何かべつのものも確実に手に入れている。
大事なのは品物より、そっちのほうかもしれない」
ということで、自身がつけていた家計簿からピックアップした「しあわせのねだん」についてのエッセイ。
おもしろいんだけど、なんだろうか、ちょっと読んでいてイライラしたのよね。
あまりに貧乏臭くて、無防備で、世間知らずな感じが。
何だか、私の一番嫌いな世間知らずなタイプに思えてきちゃって……。
もちろん、共感できる章もある。でも突っ込まずにいられなかったよ、私。
- 冒頭の昼飯977円は、現在の生活スタイルとともに先日の「生活ほっとモーニング」で映像見ちゃったよ……それ以上でもそれ以下でもなく。
- ヘフティのチョコについては、あれ、箱がかわいかったりするんだよな。それにバレンタインは今どき男のためじゃないぞ、自分のためだぞ!
- 健康診断 0円でありがたい、今まで知らなかったというが、国保、払ってんでしょう? 税金だって。知らないのは人のをうらやましがっといて、アンテナ張ってなかった自分が間抜けなだけでは?
- 理想的な財布の中身についてでは、カードについて全く触れられていないのが謎。
- 空白では、相手に5分10分遅刻されるならば、1時間遅れて欲しいみたいな結論を導きだしたが、その後の予定はないの?
- 想像力では、お金を無心するオバサンに対するストーリーを勝手に想像し、お金を払う。それは想像力があるといいたいようだが、その逆じゃないのかなあ? 妄想だよ、それは。
……などなど突っ込みどころを思いつくまま挙げてしまったけど、いいとこまで行くんだけど、詰めが甘いっていうのかしら?
なんか、消化不良になっちゃうの。
あとは、やっぱりあとがきが、私も同意見だったりする部分もあるけど、ちょっと物は言いようというか、正当化しているというか、逃げてる感じがしました。
もうちょっと書きようがあったと思う。
作家としての角ちゃんはそこそこ好きだけど、私的にはエッセイはもう無理かも。
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こん > こんばんは。私はまだこの作品は読んでないんですが、ここでの皆さんのコメントを見てすごく読みたい本になってます。角田さんには失礼ですが買ってまで読まなくても、という御意見もあって図書館でチェックしてます。世間知らずかあ。(私がそうだという意味ではなくて) (2005/06/26 20:29)
ふりすか > こんさん、こんばんは。世間知らずっていうか、角ちゃんの場合、何だかそれが美徳、みたいな匂いを感じてしまうんです。
それが個人的に好きではなくて……。 (2005/06/26 23:03)