「スコーレNo.4」宮下奈都

スコーレNo.4

スコーレNo.4

ズバリ私のストライクゾーンど真ん中でした!
買って読んでよかった(中古だけど)。
「コイノカオリ」というアンソロジーで知って、長編がでないかなー
と思っていた宮下奈都さん待望の作品。
タイトルを見たときは、スコーレってなんのこっちゃ?とは思ったし、
帯をみたらばそれは学校のことだと知った。

>人生には4つの小さな学校がある。
>家族、恋愛、仕事、そしてどうしても忘れられないもの、拘ってしまうもの、深く愛してしまうもの。
>そういうものこそが扉になる−。
>日常の丹念な描写から見つめる、ひとりの女性への道のり。

決してベタベタした表現でなく、淡々とみえる文章は、読み終わったあと、
読み手に浸透してることがわかる。
すみません……化粧品かよ?って感想ですが(汗)
全部さりげないのに全てが重要。丹念な描写ってこういうものかな? 
家族一人ひとりも良く描かれてるし、いろんなエピソードがあるんだけど、
ほんとに、無駄がないんですよ。
参ったなー。人生無頓着に生きすぎている自分に反省(苦笑)
読み終わったとき、泣きたくなった。世間でいう泣かせる本では全然ない。
頭の中でスコーレno.4→3→2→1と頭の中で巻戻し状態に。
ちょっとあと引くわー。