『ベーコン』井上荒野

ベーコン

ベーコン

食べ物にまつわる短編集……書いたのが井上荒野だし、個人的には好みのはずなんだけど、全編、不倫がらみのストーリーで違う意味でおなかいっぱい。「クリスマスミートパイ」は悪くないと思ったけれど。
とにかく、読み始めの最初の「ほうとう」が受け入れられない。こういう不倫ものってもういい加減やめない?って感じだし、ものすごく不愉快だ。妻の立場でも、彼女の立場でも。
しかし、これが直木賞候補だったとは…もっと別のがあったろうと良くある感想が頭に浮かんだ。