『恋って苦しいんだよね』永沢光雄

恋って苦しいんだよね

恋って苦しいんだよね

読み終えるまで足掛け一年…時間かかりました。読み直したほうがいいかもしれないね。
なんだか、「恋」どころか、「生きる」って苦しいんだよね状態だよ!
世間的には『AV女優 (文春文庫)』の永沢光雄なのだろうが、私は「ちくま」で連載していた短編が好きだった*1
そうはいっても、『AV女優』読まないといけないか。この後に出た2冊も含めて。

これは、2000年から2002年までのがん発病(というか声帯切除)前までの連載をまとめたものらしいが、てっきり闘病生活中に書いたものなのかという雰囲気。まあ、ある意味アル中で居続けるのは闘病生活なのかもしれないが。
私小説と言えなくもないのだろうけれど、それを装うというか、記号を当てはめているというか。
永沢光雄の影がちらつくどころか、わざと私小説風味を強く出しているというか、もうそう思って読んだっていいじゃないか!見たいな(笑)
イライラ、うんざりするほどダメな感じなんだけど、しょうがない、永沢光雄だからと思っちゃう(苦笑)だから点数が甘い。でも再読する気になるのだからしょうがない。
もうちょっと、病気になる前に小説をたくさん書いてほしかったなあ。