『映画篇』金城一紀

映画篇

映画篇

特にファンではないけれど(SP観なかったし・笑)、気になる作家の一人です。

読後感がとってもいいです。これだけもやもやがない話もめずらしいかも。
クサイっちゃ、クサイけれど、こういう人情話はいいですね〜。
どの短編にも「ローマの休日」の区民会館での上映会が絡んでくるんだけれど、いまどきそんのある? 昭和テイスト♪なんて思ったけど、ちゃーんと最後に落とし前つけてくれます。すんばらしい。
とてもいい気分になれますね、どの短編も。クサイのが好きなあなたにも、嫌いなあなたにもおススメです。
ちなみに私は取り上げられた映画ほぼ知ってるけど1本もちゃんと観たことはありません(笑)
知らなくても充分楽しめます。
そういう意味では無理に映画つながりにしなくても成立するのでは……というのは無粋かな。