『ジーン・ワルツ』海堂尊

ジーン・ワルツ

ジーン・ワルツ

体調もいまいちで引きこもって読了。

不妊とか、代理母とか、産科医療の崩壊とか、テーマがわかりやすいし、著者の主張が容赦なく書かれているので気持ちがいいです。潔くって。一貫した厚労省批判(笑)

子どもがいない私にとってはちょっと考えさせられる部分も多々あり、正直引け目を感じてるところもあるので、時々、本を閉じなければ読みすすめられなかったり。
常識的に「好きな人の子どもを欲しいとか、生み育てたいと強く思う気持ちや行動」=「愛情の深さや表現」でもあるのかなあ…って本筋とは全然関係ない感想が出てくる始末(苦笑)

ラストへ向かう偶然の数々と主人公の落とし前の付けかたはちょっとどうなの?って思わなくもないけど、逆にそういうラストを描きたかったんだろうからありでしょう。そうじゃないとおもしろくないし。

以下ネタバレに通じるので
「医学のたまご」とリンクしているんだってという前情報をすっかり忘れて読み終わって、ダンナさんに指摘されて、あーそっかーと思った頭の悪い自分。でも最初からそれを意識していたら、冒頭でもうオチは見えちゃうので良かった(汗)
登場人物の名まえって、そんなに覚えないタイプなので…キャラ立ちしてるとか、シリーズものとか以外。