『タルト・タタンの夢』近藤史恵
- 作者: 近藤史恵
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2007/10
- メディア: 単行本
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下町のビストロの名まえが「パ・マル」。実際、下町といえなくもないところにあったよね、同じ名まえの店。行ったことないけど(笑)
冒頭の表題作はうーん、こういうのアリかなぁ? 料理作ったほうも作らせるほうも理解不能。あーこれもやっぱ失敗?と思いつつ、また、トリックというほどじゃないけれどそれも良くわかんなかった。ちゃんと、タルト・タタンの描写に目を通してなかったからか、私が(苦笑)
2番目の「ロニョン・ド・ヴォーの決意」の途中、ある登場人物の決意の理由が話されるあたりでムカムカきて、ここでもう読むのをやめようかと思ったくらい不愉快だったけど、読み進んでよかった。これを否定だったから。
「ガレット・デ・ロワの秘密」は、あまーい! こっぱずかしさ再び? という感じではありますがカウンター7席、テーブル5つ(このテーブルは二人用なのか、四人用なのかでキャパがずいぶん違ってくるのでずっと気になってました・笑)の店で歌を歌える(アコーディオンの伴奏つきで)スペースがどこにあるのかすごく気になりました。
「オッソ・イラティをめぐる不和」……うーーん。奥さんの話を聞き流している世のご主人様方にとっては一読の価値があるかもしれません。
「理不尽な酔っぱらい」なんてことはない話です。まあ、食べ物縛りということではありなのでしょうね。
「ぬけがらのカスレ」結局、素直に言えない、聞けない、お金を出したのは自分だなどと思う時点でだめなんでしょう。ちょっとキレイゴト過ぎるのと、そうは人生上手くいかないよ、お嬢さん…とオバサンは思ってしまいました。
「割り切れないチョコレート」これは、良かった! 結局推測でしかないけど、いい話だー。気が利いてる。最後がこれでよかったなあ。でも「オッソ・イラティ〜のときに、カップルを見て一緒に暮らしてるかどうかわかる高築くんが、兄妹を恋人同士とかに見えちゃうのがダメな感じ」。
でも、続編を読もうという気になった。